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2018年 01月 07日
『アテネのタイモン』
1/6(土)マチネを観劇。1幕1時間20分、休憩20分、2幕1時間5分、全部で2時間45分の予定でしたが、カーテンコールを入れても数分短かった。 待っていました! 早くから本を借りて読み、買って読み、雑誌やテレビのインタビューも見て、テレビで放送された特番や稽古風景全て見てしまって、あまりネタバレなど知りたくなかったこれまでの観劇とは随分違う攻め方をしたので、すっかり観た気持ちになっていた。一方で、自分が思ってるのとは全く違って凄い芝居が観られるんじゃないかという期待が膨らんでいた。 開場を待つ間、ロビーのお花をチェック。 金鳥のお花がなかった!プログラムの最後にいつも冬でも載ってる広告もなかった。今年はもう金鳥のCMに出ないのか(藤原さんが出ないのなら金鳥の渦巻き好きだけど買わないよ、水性リキッドにするよ) 開場されるとすぐ無事ラムネのタイモン1000円を買い、プログラム1600円、クリアファイル800円を買ってトイレに並ぶ(大行列)。 開演時間10分前に役者が舞台上に現れてウォーミングアップすると聞いていたので、珍しく早めに席について待っていた。ガランとした舞台を眺める。何もない。兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール、何度か来てるけど、あんなに奥行きがあったんだ。ポツリポツリ、ぞろぞろと、役者が登場して発声練習したりストレッチしたり。横田さんが出て来た時思わず拍手しそうになったが、鋼太郎さんが出てくると流石に客席から大きな拍手、続いて藤原さんにも。こういう出かたってワクワクさせる。もう蜷川さんを感じさせる。いけないとは思いつつ、どうしても比べてしまう。 舞台いっぱいを使った美術はとても見やすくて、多分どの席からも見えるように考えられてるんでしょうね、以前この劇場で『ヴェニスの商人』『七人は僕の恋人』『エレクトラ』を観た時の印象とは全く違って舞台は広く感じた。客席は、縦横無人に役者たちが駆け回りセリフをいうので舞台と一体化して狭く感じるほどだった。 最初のダンスのシーン、鳥肌がたった! 蜷川さんの『ジュリアス・シーザー』で一気に気持ちが舞い上がったあの感覚が蘇って不覚にも泣きそうになった。ああでも、ダンスがちょっと長すぎて冷静になったけど。藤原さんは引っ込んだまま踊りには加わらない。見たかったな颯爽としたダンス姿。 衣装が美しい。これも蜷川さんの血を引き継いでる。いい生地使っているのがわかる。役者が身につけている宝石もキラキラ光って、白と赤と黒のコントラストも綺麗。ライティングも凝ってる、後方上からの赤(邸宅が燃えるシーン)のライト、舞台上からのスポットライト。なんだか全て蜷川さんの演出をなぞっているような美しさ。 主演と演出の両方をやってしまう鋼太郎さんは化け物です。声は少しかすれ気味だったが、藤原さんよりはマシかな。 アペマンタスが下手から登場すると一気に空気が変わる。 画家が絵を披露するシーン、キャンバス替わりの布がゆらゆらとたるんでいていかにも破りやすそうにしてあるのはどうだろ。絵の出来を見てみな一瞬の間があって黙り込むところでクスクス笑いが起きる。藤原さん慣れた感じで破いた絵をうまく投げた。客席が近いから事故ったら大変ですもんね。 藤原さん、声がかすれ気味で惜しい。最初のセリフから全力で怒鳴り散らし暴れまわる。あのテンションはまさに鋼太郎さんがおっしゃったパドックで出番を待ちかねてた馬。でもいきなりですからね、そのテンション。どうしてそんなに怒っているのか、それまでにタイモンと何があったのか、どういう経緯で知り合ったのか、ここは観客の妄想に任せるという事なのか。ここではあまり唾は飛んでいなかった。 宴会のシーンでは最後の晩餐のような並びで、アペマンタスが毒を吐いている時には後ろで十二人がスローモーション。でも、ごめんなさい、藤原さんしか見てなかった。 2幕での唾の掛け合いは激しかったぁ。しかも固形物まで飛んでるし、藤原さんが唇についたその固形物(タイモンが食べていた根っこに見立てた何か)を手ではらってるし。客席にもどんどん飛んでくるものが。フランスパンでしょ、カリンでしょ(日本のカリンの実って食べられないはず)激しく罵り合うのに、根っこを食べてるタイモンにパンを投げてあげるアペマンタスって。タイモンは最終的に信じられる友人は執事のフレヴィアスだけだと言っていたけれど、アペマンタスも十分信じられる友人だ、どちらも素直じゃないけど。気づいてないまま死んでしまうのか。「そのまま長生きし、そのまま死ね」と投げかけた言葉はアペマンタスへの思いがこもってるって解釈した。 吉田鋼太郎さん、とっても元気!東京でセリフを忘れたりされたようですけど、完璧でした。あの長いたとえ話(ロバ云々)もスラスラと、それをじっと見つめる藤原さん。観劇前は二人のこのシーンを恋人同士か戦友のように思い描いていたけれど、実際に観た感じは父と息子のようだった。 あの似た衣装は何か隠喩でもあるのか。哲学者がみんなああいう汚い服装をしてたのか、アペマンタスが貧乏だからあの服装だったのか。二人とも見分けがつかないような衣装で抱き合うと、一人の人間の心の中に住む悪魔と天使に見えなくもない。 今回の藤原さん、出番が少な目で衣装や髪型がきちゃなくて、うーん、もう少し見たかったかな。藤原さんがタイモンを演ってたらもっとシリアスな感じになって辛い内容になってたかもしれないし、ま、お正月だしエンタメ感溢れててよかったのかも。(ファンクラブ募集のチラシではヒゲとエクステがないアペマンタス、とても綺麗) あのテレビの稽古風景の映像で鋼太郎さんに怒られてた伊藤大貴さん、つい目がいってしまうんですけど声も大きくて上手かった。兵士の役で上手の客席で旗を持っていたのもあの方だったような。 戯曲には人物像が詳しく描かれていない女性の役者さんたちも大勢出ておられたのだけれど、花を添えるような役割に終始。ベリーダンスのような踊りのシーン(アマゾネスの踊りって本には書いてあったが)の時も藤原さんばかり見てしまって、ちゃんと見てない、申し訳ない。後半森のシーンでアルシバイアディーズについてきた娼婦二人にはセリフもあったしいやらしさが出てましたが。 大石さんが出ておられるのを知らなくて、初っ端に出てこられたとき得した気分になった。嬉しいな、ムサシも楽しみだな。 舞台上だけでなく通路も左右利用して舞台から降りて役者たちが演技する。走り回る時のドドドドっと地響きするのを体で感じられるのは嬉しい。 舞台上でもセリフを言う役者はほぼ舞台のギリギリ前まで出てくるのでとても観やすい。しかも上手と下手両方にまんべんなく行ったり来たりしながらセリフを言ってくれるので、右や左の観客に不公平感がなくて、サービス精神いっぱい。鋼太郎さんらしいお客を目一杯楽しませようとする演出がこんなところにも出てたような気がする。 執事たちがお金を用立ててもらいに回るところでは、相手方が移動してくるセットになっていて、特に入浴中という設定のものも(センプローニアスだったかな)。本当に湯船に入ってシャンプーしてるし(寒そう) 2幕で、舞台一面に敷き詰められた落ち葉は、黒い紙と腰のある半透明の布の2種類がありました。紙だけだったらペシャッとなってしまうし、組み合わせることでカサカサと膨らんで表現できる。うまいなぁ。ただ、金貨はダメだった。もっと重いのにしないと。ペラペラで投げた時に「えっ?!」って思ってしまった。そこ大事だと思います。 柿澤さんは初めて観ました。声もよく通り見た目も綺麗(藤原さんの衣装に比べるとホント綺麗で羨ましい)体の切れもいい。どうして蜷川さんがシェイクスピアシリーズに使われなかったのか不思議。これも縁だったのかな。もったいないことをした。 唐突にアルシバイアディーズが元老院議員たち相手に左右の通路を縦横無尽に動き回って熱弁を振るうのだけど、「彼」を弁護するうちにどんどん熱して反感を買って自分自身がアテネを追放されてしまうところ、柿澤さんの演技があまりにも激しいから「彼」って誰の事なのか分からないまま惹きこまれてまあいいかと思ってしまう。こういう不明瞭な細かい部分がこの戯曲に色々あるのは、観客の想像力を刺激するためなのか、勢いで書いてそのままになってしまったのか。どちらにしてもこのシェイクしピアの戯曲を芝居として完成させて観せてくれる演出家や役者たちって。それが日本人なんだから、誇らしくなる。世界に持ってゆきたいぐらい(私が言うのも変ですけど) 横田さんは執事役だから大人しく控えめなのは仕方ないけど、いつもいい人で控えめな役が多いような。フレヴィアスの傍白のシーンや独り客席に向かって嘆くシーン、山にこもったタイモンを訪ねるシーンが見せ場。最初に登場した時ワクワクしたんですよね、だからもう少し見せ場があったらなぁ。まあ『ヴェニスの商人』の時よりは印象が良かったけれど。姿勢が良くて見た目も綺麗で、何よりよく通る声、全然かれていない(一緒に飲んでるはずなのに) 兵士崩れの山賊二人がタイモンに殺されえてしまったところ、山賊が改心して退場すると本を読んで記憶していたので「えっ?!」びっくりした。タイモンが住む洞穴が舞台上に盛り上がっているのを想像していたので、実際は舞台真ん中の奈落から鋼太郎さんが顔を出した時には、ああそういう手があったんだと、自分の想像力の無さに苦笑。殺した山賊を二人引きずりこむより穴に放り込む方が楽ですもんね。そういうことか。 最後のシーン、どう演出されるんだろうって思っていたら、高々と市壁まで作って、天国への階段まで出て来て、あの本がこんなに面白く立体的になるなんて。蜷川さんの品の良さを少し俗っぽくしてエンターテイメント性を増した、そんな感じでしょうか。少々お客に媚びてる感じもするけど、それで喜んでいる私がいる。 美しかったなぁあの借金の赤い紙と白い衣装のコントラスト、絵になるわ。蜷川さんが好きそう、とまた蜷川さんを思う。 カーテンコールは3回(関西はがめついって思われてるかな、でも拍手は鳴り止まない)3回目は全員でスタンディングオベイション、壮観でした。最後に舞台奥の方にメインキャスト四人が並んでお辞儀、でも藤原さんだけ先にはけようとして下手に行きかけ横田さんに引き止められて苦笑い、客席からも笑い。こういう時だけ四人の中で一人悪ガキに見えるとこがまた可愛い(ファン目線)。 とりあえず記憶が新しいうちにメモ。明日の大楽は母が観に行く予定なので、また追記できればと思っています。 (追記1/9) 1/8夜公演『アテネのタイモン』大楽を母が観劇してきました。早くお知らせしたいのでメモをそのまま載せます。 まずはカーテンコールから(思い出した順番にw) 最初に踊り子や貴婦人役の女性たち、AUNの人やネクストの俳優さんたちが順番に出てきて、大石さんたち、そして横田さんが出てこられると一段と拍手が大きくなり、柿澤さんにも大きな拍手、藤原さんの時は割れんばかりの拍手(手が痛い)、最後に鋼太郎さんで大拍手(手を上げて拍手してる人が一杯)、全員並んで右に左にお辞儀。3回ほど繰り返してから4回目、全員スタオベして拍手が鳴り止まない中、鋼太郎さんが両手で拍手を制してご挨拶。 「大千秋楽なのに昼夜2公演(皆爆笑)、追加公演だったようで(そうなの?)たくさん来て頂きありがとうございました(完売)これから新幹線で帰らなきゃならないんですが(これ後でまた言われました、急いでおられる中しつこく拍手して申し訳ないです)新年早々、唾を吐いたり、人妻に不倫しろだの子供は親にたてつけだの、烈しい言葉ばかりで(爆笑)。シェイクスピアってこんなに烈しいものなんですよ、蜷川さんも常々そうおっしゃってました。来年もこの続きをやりますので、どうぞまたお越しください。ありがとうございました」(もう長くて覚えていられないので、とてもあやふやです)聞いてる横田さんはずっといい笑顔(なんて綺麗な笑顔でしょう)柿澤さんは真面目なお顔(感無量なのかな)。藤原さんは時々笑顔、蜷川さんの名前が出た時は真剣な表情でした。その後、舞台奥に四人で並んでお辞儀した後、笑顔で手を振り、四人で繋いだ手を大きく振り上げてそのままお辞儀。藤原さんと横田さんは下手奥へ、鋼太郎さんは上手奥へ、柿澤さんは上手前の方からはけてゆかれました。 で、劇ですが(順序が前後しますが)藤原さんは最初の怒鳴り散らすセリフでは随分声がガラガラでしたが、迫力がありました。 鋼太郎さんがパンを投げるシーンでは客席の真ん中あたりまで遠投しておられました。 カリンは一旦鋼太郎さんが取り上げて藤原さんの顔の横に並べて持って、お客さんに見比べさせて笑いをとり、それを奪い返した藤原さんが鋼太郎さんの顔の真ん中に投げつけ、そのカリンが跳ね返って藤原さんの懐に戻ったものを痛くてうずくまった鋼太郎さんの頭に上からもう1度ぶつけておられた。 つばの掛け合いの時に、藤原さんが唾をかけた時に鋼太郎さんのおでこに白いものがついちゃった、あれは何だ?!(穴に入って出て来た時には拭われていた) 火事のシーンは炎に見立てた赤い紙が舞い落ち、途中から黒い灰がひらひらと落ちてくる。照明がとても上手い。紫や青や赤や、重なったり集中したり、綺麗。蜷川さんを思い出す。酒場に借金を願いに来るシーンでは床に敷石のような模様が照明で作られていた。 柿澤さんは美しかった!最初全員で真っ白な衣装で踊るシーンでは柿澤さんに見惚れた。ダンスがうまいんですね。 最初にパッと照明が最高に眩しくなって皆で踊り出すところはゾワッとしてさぶいぼ出ました。 柿澤さん声も大きくてよく通る、素敵な役者さんでした。最後にタイモンと話すシーンで、君に害を与えたことはないと言った時に鋼太郎さんが「俺に優しくしたじゃないか」って言われたんですよ。泣きそうになりました。通路近くで熱演を観られて感激しました。いい席でした、ありがとう。 長い!まとめてない。申し訳ないです。 #
by shintoku0
| 2018-01-07 16:25
| 藤原竜也 舞台メモ
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2018年 01月 04日
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今日1/4放送の「座・中村屋」、藤原さんがゲストの部分は24分間。 藤原さんが何かと面白いエピソード等話されて楽しく済まそうとするのだけれど、やっぱり最後は蜷川さんの話になる。とたんに空気が張りつめる。 「今、だから、苦しみからある種解放されて、純粋に演劇と向き合いたい楽しみたいって思いたいんだけども、そういう自分もいなくて、何か変な事ばかり考えてっていうのはありますよね」 「僕ももうやっぱり、ここまで蜷川さんが言ってた、ここまでおまえ私生活なんて全てを投げうってね、ここまで削って演劇と向き合えよ、自分をもっと疑わないとダメだぜ、こんなんでいいのかってずっと言われて教育されてきて。そういう現場を今求めているのか、そういう人を求めているのか分からないけれども、なんかちょっと違いますもんね、ちょっと難しいですもんね。すっごい難しい、今は。どうなっちゃうんだろ」 蜷川さんの口真似をされると、今もまだとても生々しい。そして藤原さんのどこか彷徨っているような表情を見てると、私まで涙目になってしまう。そうならないように最後にまたふざけてくれた、だから笑顔で見終えました。 評価してくれる人をなくした二人が今の状況に戸惑いながらも、前へ進んで行かれるですよね、確実に。 勘九郎さんのようないい仲間がいてくださって本当に救われる。 短いけれどギュッと濃い内容の「真面目な番組」でした。 SKYSEAのCMも入ってて得した気分。これでJRA-VANの新しいCMが入ってたら完璧だったかな。藤原さんが生牡蠣を食べてるのを見ていた私の口が、動いていると母に笑われた。「一回道」の中で、サービスエリアで牡蠣がなくてよかったですよ、あんな美味しそうな料理屋さんのサロマ湖産の牡蠣でも一個でいいって言うんだから。 (去年の春に7日間入院って、16年2月のインフルのことですよね) #
by shintoku0
| 2018-01-04 17:50
| 藤原竜也 メモ
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2017年 12月 17日
来年は藤原さんの舞台を2本も観られる。夜お布団に入ってからこれまで観てきた芝居を思い出してるうちに頭が冴えてきて眠れず、寒い夜中に起きだして何をするでもなく、本のページをめくったりして眠くなるのを待つ。
『ムサシ』では三度上演された三人の小次郎を相手にした武蔵が、全く違うように見えたのが思い出される。初演の小栗さんの小次郎とはどうしても友達同士に見えてしまい、私の先入観のせいかと観劇中に邪念を振り払おうとしていたのだけれど、あの石を投げるシーンでやはり友達に見え、当時はその事をブログに書いてファンのひんしゅくをかいました。2作目の勝地さんの小次郎からはそのシーンはなくなり、スッキリとした本になっていました。長年武蔵を憎みボロボロになりながら追いかけてきた小次郎がそこにいた。勝地小次郎を相手にしている時の藤原武蔵が一番どっしりとして殺気立って武蔵らしさが出ていたと思える。3人目の溝端さんは登場時からとても綺麗でした。あまり疲れてはいなくて、それほど武蔵を憎んでいる風でもなく、周りの人々に言われて仕方なく追いかけてきたような、優雅な感じで武蔵に相対しても余裕のある小次郎で、藤原さんが強そうに見えなかった。現に鋼太郎さん相手に刀に見立てた扇を振り下ろす時にまっすぐ下ろさず避けて歪んでしまっていたし。三人三様に小次郎を描いた舞台を観られたのは貴重でしたが、私的には勝地さんの小次郎の時の武蔵が一番かっこよく見えました。 この事からフと思ったんですが、どんな役を演じていても、どんなに上手い俳優でも、素の人間関係が出てしまうものなのかと。 精霊の守り人での帝と聖導師の関係も、平さんが聖導師を演じておられた時にはどんなに策略を練っても帝に対する愛がにじみ出ていたように思う。鹿賀さんの聖導師はもう少し割り切っているように見える。デスノートや舞台『かもめ』で藤原さんを罠にかけたり自殺に追いこむ原因を作ったりした時のイメージが強いせいかもしれないけれど。守り人最終章第4話で殺すのをやめた時の表情が分かりづらかった。比べるのは失礼だが、平さんならもっと愛おしさと畏れが入り混じった表情をされたような気がしてしまう。それは生身の藤原さんへの愛情の表現の違いなんじゃないかとも思えてしまう。 小次郎も、小栗さんとは仲のいい友達、勝地さんは藤原さんに尊敬の念を抱くちょっとおどおどした後輩、溝端さんは元来とてもおおらかな性格が出ていたような同業者(ここまで書いたら勘違いも甚だしいと言われそう) 来年の小次郎は溝端さんが演じる。あれから二人の関係がどう変化し、どんな新しい武蔵が見られるのか、とても楽しみ! そして『アテネのタイモン』も。タイモンとアペマンタスは罵り合いながらきっと恋人同士みたいに見えるんじゃないかな(妄想だけど)ただ『ジュリアス・シーザー』のブルータスとキャシアスが罵り合うシーンの方が恋人同士の痴話喧嘩のようだったから、恋人というより戦友かな。そうすることで、あの本の初見でギスギスしてると感じた空気感を、人間味のある舞台に具現化されていると信じて。 お布団に入ってから舞台のことをあれこれ考えるのはやめておいた方がいいみたい。藤原さんの素敵な姿や声を思い浮かべて寝よう。 藤原さんの愛おしい姿や声。。。。『とりあえず、お父さん』のグレッグ 珍しく軽くて洒落た喜劇の中で、ガンジーの真似をしてシーツを巻きつけたスラッとした立ち姿。エプロンをつけてお料理を運ぶ姿。息切れしてる柄本さんと追いかけっこをしてる溌剌とした姿。無垢なのか騙されやすいのか、それとも分かっていて気づかないふりなのか、恋してる青年を演じておられた。思い出すだけで幸せになってくる。(以前書いたメモを読み返してみたら幸せ〜って書いてる) ああやっぱり思い浮かべるのは舞台の藤原さんだ。 (12/23 追記) 「骨をとってある」 衝撃でした、この発言。 NHK WORLD TVで舞台『アテネのタイモン』が紹介されていたが、キャストの皆さんのインタビューや舞台の様子が、この発言で吹っ飛んでしまった。稽古場で蜷川さんがいると感じるかと聞かれて藤原さん、「僕の性格上ね、、、蜷川実花さんに、遺骨か、骨なんかちょっと、とっといてくれなんて言いましたけど。骨をとってある。人は死んだら無になる。蜷川さんはいないわけだから」と、少し言い澱みながらインタビューに答えておられた。蜷川実花さんに分骨してもらって手元供養しておられるのか。今もなお深く重い藤原さんの心の内をちらと垣間見たようで、新たに心にずしりとのしかかるものがある。年内の更新がこのメモでは暗いので、追記にしておきました。今年も一年、来てくださってありがとうございました。しばらくブログから離れますが、また来年もお付き合いの程よろしくお願いします。 皆様よいお年を! #
by shintoku0
| 2017-12-17 21:22
| 藤原竜也 メモ
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2017年 12月 14日
先日『アテネのタイモン』の上演時間が一瞬1時間50分ぐらいだという情報に驚いて即メモをアップしたのだけれど、2時間50分の間違いだったと知って慌てて消しました(全く違う内容のメモも一緒に)。シェイクスピアが2時間弱なんてありえないですよね、冷静に考えたら。
「所さん!大変ですよ」でコメントしていたマーケティングライターと脳科学者が揃って「萎縮」という言葉を使っておられた。吉田鋼太郎さんが稽古場で怒りすぎると若手が萎縮してしまうって、会社や学校じゃないんだから、萎縮するような俳優じゃやってゆけない(藤原さんなんて逆に鋼太郎さんを圧倒しておられるし)。脳科学者も「怒りすぎると脳が萎縮する」と。鋼太郎さんは怒っているんじゃなくて演技をつけてるだけ。もっと烈しく指導しておられた蜷川さんは、命を削って芝居を作り続けられた。その演出に耐えてきた鋼太郎さんや藤原さんの脳は、いたって健康。 演出だけじゃなく主演まで演られる鋼太郎さん、今回はあちこちのインタビューで藤原さんのことをべた褒めしてくださっててファンとしては期待と喜びで胸いっぱいです。健康にはくれぐれも気をつけて大楽まで走り続けられますよう祈っています。(すごい衣装ですね!あったかそうだけど、アペマンタスのエネルギーが全部内側に向かっていそう、、これは鋼太郎さんの策略か) 『アテネのタイモン』いよいよ明日初日。 (このあいだのトークイベントで藤原さんがこんな発言をされたとか。「蜷川さんが僕らをどん底まで突き落として、俺が引き上げてやると言ったまま逝かれて、だから今僕は地べたを這ってる。何をしてもつまらない」と。演目にもスタッフにも共演者にも家庭にも恵まれて、憎々しい蜷川さんからも解放された今の状況が、どうしてつまらないんだろ。蜷川さんが見ていてくれないからなのか。そうだとしたら切なすぎる。) (追記12/16)無事初日を大成功のうちに終えられたようですね。オープニングとカーテンコールの様子をチラッと読んだだけでもう泣きそうになる。そしてあらためて彩の国さいたま芸術劇場って特別な場所なんだなと感慨深い。おめでとうございます。 (追記2)ああ〜ん、かわいい!!何この笑顔!!ラムネのタイモン、買います!!(兵庫でも残っていますように!) #
by shintoku0
| 2017-12-14 18:06
| 藤原竜也 メモ
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2017年 11月 29日
されど 心にそそぐ雨はない。
藤原さんが言うと、なんと説得力があることか。 「精霊の守り人」は予想通りの数分の出演でしたが、短くてもインパクトがあります。 聖導師役の鹿賀さんは顔がコワくて心の動きが分かりづらい(セリフの言い方が「科捜研の女」の内藤剛志さんと似てるなぁって思えました) なるべく帝には長生きしてほしいのだけど、まさか、、来週消えないでね。 昨日ぴあの追加販売で母が『ムサシ』のチケットを二人分確保してくれました。後ろの方で、真ん中でもないけど端っこでもない、まあ観られるだけで嬉しいという状況です。『アテネのタイモン』の方は、また端っこの席ですが一応一回分確保できたし、これで安心して年を越せます。 アテネのタイモンの本は、「第四幕 第三場」のタイモンとアペマンタスとの掛け合いを鋼太郎さんと藤原さんで想像したらかなり面白くて、理不尽で妙な終わり方の戯曲も魅力的に思えてきました。7月に読んだ時に面白みを感じなかったのは訳者の違いのせいなのか、ただ単に想像力がなかったからなのか。 舞台関連の雑誌も出始めてますね。シアターガイドは表紙!いい感じです。 「fabulous act vol.08」は鋼太郎さんと一緒のインタビューだとか。ちょっと高いなぁ。。 先日、兵庫県立芸術文化センターから毎月送られてくるフライヤーが届いたんですけど、期待してたタイモンのフライヤーが入ってなくてがっかり(来月分のものにも入らないそうです)まあ仮チラシが以前入っていたから良しとしましょ。 埼玉アーツシアター通信はいつも通り取り寄せました。 12月7日(木)夜8時15分から43分までNHKで放送される「所さん!大変ですよ 吉田鋼太郎が大変ですよ」で 『アテネのタイモン』の稽古風景や、 先日藤原さんたちも参加したトークイベントの様子が流れるみたいですね、楽しみ! (追記)先ほどこの番組の次回予告が流れました。稽古場での烈しい鋼太郎さんの演出ぶりが見られましたが、藤原さんは映っていませんでした。 #
by shintoku0
| 2017-11-29 18:33
| 藤原竜也 メモ
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