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2009年 11月 16日
先日、テレビで英国劇団プロペラの東京公演『ベニスの商人』を観た。
(この舞台を「ベニスの商人」、2年前に観劇した藤原さんの舞台を「ヴェニスの商人」と書いてゆきます) あまり好きな演目ではないし舞台を映像で見るのも邪道だと思うのに、どうして観たのか。理由は一つ。来年観劇する『ANJIN イングリッシュサムライ』の英語のセリフをどれだけ聞き取れるか試してみたかったから。 動機は不純、結果は圧倒。 英語の事など吹っ飛んだ。 もうね、これが肉食系の舞台なんだ!と思い知らされました。出てくる俳優はみな男。ポーシャも、見た目はハイヒールだけが女、だと最初は思って見てた。アントーニオはお腹が出てるしバサーニオは禿げてる。囚人たちが牢屋の中でシェイクスピア劇を演じているという設定のため舞台装置も衣装も汚い。なのに、 リズミカルなセリフ回し、シンプルな音楽と綺麗な歌声、テンポのいい流れで引き込まれてゆく。 これって野田さんの芝居に似てる・・・ 鉄格子を色々なものに置き換えるところも、野田さんの「カノン」での木枠の使い方を思い起こさせる。 俳優たちの迫力には、こういう言い方は不本意だけれど藤原さん達が演じた「ヴェニスの商人」と比べると大人と子供の差があった。自分たち日本人がつくづく農耕民族だと感じるほど、この英国俳優たちのなんという肉食系。 本が全然違うんだから比較するほうが間違ってるのかもしれない。でも、 可愛すぎた、綺麗すぎた、ヴェニスの商人、だからツバを吐くシーンが浮いてしまったしシャイロックがただ惨めに感じられたのかも。 ベニスの商人では役の一人一人の立ち位置がはっきり描かれていて、納得できた。 ジェシカは、ユダヤの娘として育った習性が身についており駆け落ちした後も戸惑い悩む姿が苦しくなるほど体全体で表現している。バサーニオは藤原さんのように美しくはないのに(失礼)愛されキャラに見えてくる。 箱選びのシーンはテンポよくシンプルかつ明快(ヴェニスの商人で、藤原さん1人でアラゴン大公やモロッコ大公を演じたのは、ファンとしては楽しく有り難かったけれど、あそこで喜劇性を出し過ぎたのは失敗だったと今回あらためて思えた) シャイロックが裁判でキリスト教に改宗させられる事がどれほど酷いことなのか、胸にささった。 指輪騒動も一人一人の表情が豊かで的を得ていて、ただのドタバタ劇に終らない。 最後にバサーニオとアントーニオはキスし合うが、グラシアーノとネリッサはキスの手前でとまり含みのあるセリフを言って人の心の移り気を暗示する。 ラスト、囚人たちが居並ぶ前で、アントーニオとシャイロック役の囚人が向かい合って立ち(この二人も宗教的に対立している設定)、公爵役を演じた所長に問われる、 「Which is the Cristian,and which is the Jew?」 二人の厳しい表情が暗闇に閉ざされる。 ストンと胸の底に落ちた。こういうのを腑に落ちたっていうのか。いや、残るんですよ、野田さんの芝居みたいに、あとをひきます。 ハァ〜、溜め息。ヴェニスの商人のDVDを買ったままちゃんと観てないので、今度じっくり二つの舞台を映像で見比べてみようと思うけど、2年前に観た舞台が記憶の中では納得のいかないものだっただけに、この放送を観終わって頭抱えた。 あの舞台はドーランさん演出だったから次のANJINの演出がどうなるのか気になってきた。イギリスの俳優たちが肉食系のまま暴れるのか、それとも・・・ その時、藤原さんの演技がまた一段も二段も上へと変化しているのか、 英語のセリフ以上に、期待。 (19日、追記) ヴェニスの商人と、ベニスの商人を続けて観てみました。 ベニスでの英語のセリフ、監獄のベルの音やラッパの音、鉄格子をかきならす音や膝を打つ音、男優たちの歌声。なんというリズムの心地よさか。そして怒り喜び悲しみの、強弱。 俳優たちの演技力は圧倒的。 アントーニオにナイフを突きつけられキリスト教徒達に痛めつけられて怯えていたシャイロックが、怒りを爆発させて、自分に唾を吐きかけて罵るサレーリオの左目をえぐり出すまでの心の動きがよく理解できる。烈しいシーンなのに納得できる。ヴェニスで市村さんが演じたシャイロックは、ずっと耐えて哀れだった。一方的にキリスト教徒たちがきれい事に描かれていたせいで、醜く不愉快に感じてしまった。このベニスのなんとバランスのとれた演出か、両者がいつでも入れ替わる可能性を暗示していて考えさせる。
by shintoku0
| 2009-11-16 12:10
| 藤原竜也 メモ
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Comments(14)
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とも
at 2009-11-16 21:05
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こんばんは!
私も、ベニスの商人をテレビで見ました。 英語で字幕で、役者さんもごつい男たち・・。 でも、登場人物の立場や気持ちが伝わってきました。 宗教の問題が、重く心に響きます。 何かにこだわって、ぬけられないでいる人間の愚かさが、 ストレートに表現されていたと感じました。 箱選びのシーンは、「ヴェニス」と演出が違うと、印象が変わるものですね。 アントーニオとバサーニオは、生々しいです~(笑)。 肉食系!、確かに~(笑)。 ANJINでは、イギリスの俳優さんと、英語でセリフをやりとりするだろう竜也くん、 これは、大変ですね~。 留学が、きっと、プラスになっていると思います。 21日の早朝5時に、テレビ朝日でANJIN特集が5分ほどあるそうですが、 関西でも放送されるでしょうか?
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たかちゃん
at 2009-11-17 08:41
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プロペラのベニスの商人、とても評判が良かったので
TV観たいと思いつつ、忙しくて無理でした。 ドーランさんの演出、私もヴェニスの商人を観ているので 不安を感じています。 あの唾吐き、前列で観たせいもあるのか、とても不快でしたし、 女優陣にもいろいろ問題があり、指輪のあたりはとても退屈でした。 イギリスの俳優さんとどういう形になっていくのか、期待と不安が 入り混じっています。
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003の母
at 2009-11-17 17:26
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ともさん、こんばんは!
13日金曜夜の教育テレビでやってたんですよね。録画もしたので、昨夜ヴェニスとベニスを続けて観てみました(今モーレツに眠いです。笑) 同じセリフを喋ってるんですよね!表現方法が違うと全く別な演目のようです。 ファンとしてのヴェニスの見どころは、藤原さんが熱演しておられる箱選びのシーンと、朗々と歌い上げる美しいセリフでしょうか。セリフのない時の休めの姿勢で立っておられる姿や時々顔を触る癖が出ているのは、よくないわぁ(汗) 二つの芝居を比べたら、完敗です。 ベニスの商人がこんなに面白い演目だったなんて。筋を崩さずに何重にも人の心や体の動きが組み立てられていて、どこをとっても誰を見てもムダなものがない、すべて意味のあるものになっている。この舞台、藤原さんはご覧になられたんでしょうか・・勉強になると思うんですけど(偉そうな言い方でスミマセン) 21日朝の放送はこちらではやりません(汗)その日の放送が5時18分からですもん、何てお寝坊なんだぁ朝日放送は。いずれ大阪公演の前には深夜にでも放送してくれるって思うんですが♪
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003の母
at 2009-11-17 17:39
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たかちゃんさん、こんばんは。
評判がよかったんですか。全く知らないまま放送だけ観ました(汗) ベニスのシャイロックは、プロペラの俳優の中でも一番ダンディな人(私の好み入ってます)が演じておられて、特に印象的でした。いつも舞台を観ると、この芝居に藤原さんが出ておられたらって想像してしまうんですけど、この舞台はそんな余地がなかった。 ヴェニスでは唾を吐くという行為が、その意味を置き去りにしていたから、不愉快さだけが残りました。上っ面だけなぞっても意味が伝わらない。日本のトップクラスの俳優たちが熱演しておられるのに何故この演目の面白さが私に伝わってこないのか。本か演出か、それとも元々日本人の血や肉では表現できない演目なのか。 ドーランさんの舞台は、ヴェニスの時に感じたんですが音楽の使い方に違和感を覚えました。馴染まないというか、無理に入ってくるような不快感があって。 ANJINの場合、藤原道山さんの尺八が入るんですよね。妙なジャポニズムに陥らないかと不安にもなりますが、二つの文化が融合すればどんなスゴイ舞台になるか、期待してます! 英語のセリフのリズムの心地よさ、藤原さんの声で聞けるんですよね♪
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at 2009-11-18 11:44
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003の母
at 2009-11-18 12:26
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M様、こんにちは♪
いつもありがとうございます。 再放送されるといいですよね! これをカルチャーショックというのかな。世界は広い、演劇は深いってつくづく感じました。 それに書いてから気づいたんですが、藤原さんはとっくの昔にイギリスやアメリカでこのカルチャーショックを味わっておられて、本場で色んな舞台を観て「留学したい!英語を勉強したい!」って思われたんですよね。ああ、すごい人。 たぶん皆さんももうチェックしておられる役者さんのブログ、特に植本さん(笑)毎日のように稽古の様子をアップしてくださって有り難いです♪芝居の公式サイトのプロダクションノートとかずっとCOMING SOONのままですし、助かりますよね。ネットがあると、どんどん先へと知りたくなるものです。落ち着かなくてはと思いつつ、癖になるとやめられない。 雑誌情報で少し抜けてたのがあったので、また夕方にでもアップします。それと、蛇関連のブログで藤原さんが蛇ショップに取材に行かれた時の写真が載っていて、嬉しくなってHPにアクセスしたら、蛇の写真だらけ(大汗)当たり前ですけど(笑)もうね、蛇は苦手でゾーッとしました。藤原さんっていつから蛇が大丈夫になったんだろ。
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at 2009-11-19 13:29
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shintoku0 at 2009-11-19 13:47
M様、こんにちは!
いつも来てくださってありがとうございます♪ 取り急ぎ業務連絡です(笑) 書いていいのかどうか分かりませんが(汗) http://waps.blog37.fc2.com/blog-entry-48.html
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at 2009-11-19 14:21
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003の母
at 2009-11-19 17:26
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M様、こんばんは!
先ほどは慌ただしくて失礼しました。 せっかくですからアドレス残しておきます(笑)クレームでも来たら消すことにします〜 ブログの主が藤原さんの事を「優しい」って言ってくださって「びっくりするぐらい顔が小さい」って(悦)そうでしょ!そうでしょ!知らない人は、特に男の人は嫉妬もからんで藤原さんのことを大きな顔って言うんですよね。会えば分かる!ホントかっこいいんだから〜☆ それにしても何の取材だったのか、それが問題ですが・・ 仕事がからむと蛇も触れるんですね、スゴイ人。 昨夜もこの「ベニスの商人」をつけながら本を読んでました(北杜夫。笑) 英語のリズムが心地よくて☆シャイロック役の俳優のセリフが特に綺麗。藤原さんがANJINで英語のセリフにどう感情をのせてゆかれるのか、益々楽しみになってきてます。
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ゆかり
at 2009-11-19 17:43
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M様に003の母さんの言ってる蛇ブログをおしえてってお願いした、超本人です~(汗)すいません!ご迷惑ではないでしょうか?ドキドキ
でも見させていただきました~ 藤原さん抜きにしても、文章がとっても面白くてなんの放送かは分かりませんがめちゃ楽しみです。M様ともどもお礼申しあげます!! 昨日から必死で探してたんですが、どうしても検索できなくて(笑) 気になって、気になって・・ありがとうございました。
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003の母
at 2009-11-19 17:53
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ゆかりさん、こんばんは〜!
全然迷惑なんかじゃないですよ〜無事ご覧になられてよかった♪ ちょっと前に「蛇 藤原竜也」で検索したら「蛇にピアス」の次にこのブログがあったんですよ。けっこうすぐにみつかったんです(笑)でも蛇ですし〜蛇め〜アカン〜苦手なんです。ホントブログ主さまには申しわけないんですが(大汗) 藤原さんもたけしの万物でメチャクチャ怖がっておられたのに。プロってすごいですね♡私は庭の隅を直角に這い上がってゆく蛇を見てから今も残像が・・蛇が直角(笑) カイジ、続編やっぱり決まってたんや〜(爆)だから浜ちゃん!でごっそり大人買いしてたんですよね、ちゃうかな(笑)ぞくぞくと楽しみが増えてゆきますね♡ また遊びにきてくださいね♡♡
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みしま
at 2009-11-20 13:04
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こんにちは♪
フフフ、私も蛇は苦手です。それにしても蛇が沢山いるお店で仲良く記念写真ってどうでしょう?ちょっと背筋がこそばゆい。でも蛇って金運にいいそうですよ。蛇の抜け殻をお財布に入れて置くといいんですって。私は気持ち悪いかな、なんて思ってます。 なんだか、何だかんだ言っても、やっぱり竜也君でも、長いものには巻かれていく様になるのかなあ。などと私はちょっと考えがネガティブになってしまうのですが、そんなことは、ないですよね?
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003の母
at 2009-11-20 17:29
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みしまさん、こんばんは♪
ですよね〜蛇をお好きな人のほうが少ないかと。 以前、祖母が着物をしまっておいた引き出しに蛇の抜け殻を入れていたんですよ。金運目当てというより、蛇の苦手な家族一同、特に祖父に新しく買った着物を見つけられないように入れてたみたいです(笑) 藤原さんは決して長いものに巻かれる人じゃないと思いますよ〜 どちらかというと、周りの人たちを巻き込んでしまうタイプかと。蛇め〜(爆)
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